終身雇用が当たり前だった時代には、転職する人は少数派でした。
しかし、今や「2人に1人が人生で転職する時代」。
社会人であればほとんどの人が「転職」について考えたことがあるのは、一度や二度だけではないかと思います。
今回はそんな「転職」をテーマにした本を取り上げます。
『転職の思考法』ってどんな本?
今回読んだ本は、人材ポータルサイトを運営するONE CAREERの編集長が書かれた、『転職の思考法』。ワンキャリアを運営しながら様々な人のキャリアを見てきた、いわば「転職のプロ」が書かれた本です。
新卒で入社した会社で10年ほど勤めているが、このまま働き続けることに疑問を持ち始めた「青野」が、転職のプロに相談しながら自身のキャリアについて考えていく話です。
ロールプレイング的な内容になっているので、ストーリーを追いながらすらすらと読んでいくことができます。
「伸びる市場に身を晒せ」。あなたの給料が決まる3要素とは?
本書の中でくり返し出てくるキーワードが「マーケットバリュー」。
いわば「あなたの市場価値はどれくらいあって、転職市場に出されたときにいくらの給料で働けるのか」の基準となるもの。
転職するにあたってまず考えるべきがこの「マーケットバリュー」だと、本書では述べられています。
「マーケットバリューの測り方」として説明されている、給料が決まる3要素は以下の3つ。
- 業界の生産性(一人あたり)
- 技術資産
- 人的資産
要は3要素それぞれのかけ算で給料が決まる、という話です。
いくら生産性が高くてもスキルや人脈がないとマーケットバリューは低くなってしまいます。
また、スキルがいくら高くてもマーケットが見れていなければ自分のスキルは気づいたら誰からも必要とされていなくなってしまっているかもしれません。
「転職はタブー」だという認識が変わった
僕自身も会社の中で働いていますが、自分を商品として考えることは重要だなと。売れる商品であるということは、ダイレクトに給料だけでなく、「自分自身の社会的価値」につながります。
また、会社の外にとっても価値のある状態は、会社にとっても価値の提供できる存在であるということ。
なのでよく「転職について社内で話すことはタブーだ」とされていますが、あえて会社で働きながらも転職について考え、同じ社員と話すことは、自分だけでなく会社にとっても結果的にメリットは大きいものだと思いました。
転職について少しでも悩んでいる、考えている人におすすめの一冊なので、気になった方はぜひ読んでみてください。
◼︎今回取り上げた本『このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法』↓