自己マネジメントの3要素とは?『プロフェッショナルの条件』書評

自分をどうやったらマネジメントできるか?

著書『マネジメント』で有名な経営学者のドラッカーの本、『プロフェッショナルの条件――いかに成果をあげ、成長するか (はじめて読むドラッカー (自己実現編))』を読みました。

プロフェッショナルの条件――いかに成果をあげ、成長するか (はじめて読むドラッカー (自己実現編))

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僕自身春から社会人になることもありまして、「自分個人として、どんな風に働き、生きていったらいいんだろう?」と改めてこの機会に見直すために、『プロフェッショナルの条件』を読んでみました。

本書のポイントは、「自己実現のために、どうやって自分をマネジメントしたらいいの?」というポイント。

自分をどうやったらマネジメントできるか?

やりたい目標があっても、そのために早起きすることとか、毎日継続してやることをきちんとやることって、意外と大変に感じることがありますよね。

「じゃあ具体的にどうすればいいんだろう?」「プロフェッショナルの条件とは?」ーーそんな「働く人」にとっては知っておきたい内容がつまっているのが、ドラッカーの『プロフェッショナルの条件』。

ではでは、本の内容をみていきたいと思います。

「プロフェッショナルの条件」ってどんな本?

ドラッカー_本内容

まず、簡単に本の内容の紹介です。

2000年に発表された『プロフェッショナルの条件』は、「個人の生き方と働き方」にフォーカスしています。「肉体労働から知識労働」へという社会の転換期を迎えた中で考えなければならないのが、「その中でどう働き方自体もアップデートしていくか」ということ。

また、ドラッカーの入り口としてもうってつけの本です。僕自身も実は初ドラッカー本でしたが、内容がスッと入ってきやすかったです。

「自らをマネジメントする」3要素とは?

ドラッカー_3要素

では、自分をマネジメントするにあたって必要なこととはなんでしょう?ドラッカーは「自らをマネジメントする3要素」として、「貢献」「生産性」「重要なことへのフォーカス」の3つが重要だと述べています。

じゃあその「貢献」「生産性」「フォーカス」ってなによ?ってところが割とふわっとしているので、下記の図で具体的にそれぞれ、「課題」とそれに対する「打ち手」に分けてみました。

ドラッカー_図解説

では、それぞれ3つの要素についてみていきましょう。

①自分の強みを知る

ドラッカー例1

まず大事なことは、きちんと「自分の強みを知る」ということです。

たとえば、経済ニュースをわかりやすく解説してくれる池上彰さんが、ギャル曽根さんのごとくフードファイトをしていたとしたらどうでしょうか?

もちろん「池上彰さんが実は毎日すき家で牛丼のキングを食べてました」というならひとまず安心ですが、それを聞いたときに思うことは「え?池上彰さん、世界のいろんなニュースに詳しいんだから、もっと僕たちにわかりやすく解説してよ!」ではないでしょうか。

話が大げさすぎましたが、もしかしたら仕事をする上では

・せっかくその分野の強みがあるのに、別の分野の仕事ばかりしていて、全然貢献できていない

みたいなことがあるかもしれません。

「貢献」において大事なことは「自分の強みを知った上で、自分が社会や組織に貢献できることをやる」、ということです。そうすることで、組織としても全体としての貢献度が高まり、個人としても貢献度の高いことができているのでハッピーです。

自分の強みを知るには、「フィードバック分析」といって物事に取り掛かる前に、期待することや結果を記録しておき、あとでその記録を見返すことで何が自分の強みかを見出す手法が有効だと、本の中で紹介されています。

②時間を管理する

ドラッカー例2

次に自分をマネジメントする上で大切なことが、「時間を管理する」ということ。

たとえば、「資料の作成に300種類のフォントを毎回徹夜で試している」なんて部下がいたら大変です。そんな部下がいたらきっと、「プレゼン内容に合わせて効果的なフォントの使い方を吟味しているかもしれないが、一体何時間フォントに時間を費やしているのか、わかっているのか??!!!」と言いたくて仕方がなくなることでしょう(たいへんだ……)。

そこで重要な打ち手が、「何にどれだけ時間をかけているか?」のように、「仕事のプロセスを分析する」ことです。もしかしたらさっきの部下も、「フォントについて1年間で300時間も自分は使っている」ことに気がついたら、そんなことしてる場合じゃないと気がつくはずです(もしくはデザイナーになるかも……)。

“成果をあげる者は仕事からスタートしない。時間からスタートする。“

とずばりドラッカー。個人的には「Toggl」という時間管理サービスを使っていて、とても便利です。

関連記事:タスクにかかった時間をすべて記録・集計・可視化して効率的な時間管理ができる超絶多機能な「Toggl」を使ってみた

③もっとも重要なことに集中する

ドラッカー例3

ここまでくれば自ずと「重要なことに集中する」ことが大切なんだなあ、ということにうすうす気づいてきたかもしれません。

シンプルですが、

・もっとも重要なことから始める

・一度に一つのことしかしない

という風な仕事の仕方を鉄則としていると、自然と仕事がスムーズに進むような気がしてきませんか?

せっぱつまっているテスト前日に掃除している場合ではないんですね。「すべき」ことへの意識を持つようにしましょう。

【まとめ】まずは“ムダ”と“失敗”の発見からはじめよう。

“ムダ”と“失敗”の発見→強みを生かす自己マネジメントプロフェッショナルの条件とはつまるところ、「自分の仕事に責任を持ち、自らをマネジメントすべき存在」だということです。

そして、自らのマネジメントにおいて重要なポイントをまとめると、「“ムダ”と“失敗”の発見」から「強みを生かす自己マネジメント」をいかしていこう、ということに尽きます。

ぜひ個人からまずはマネジメントすることで、そこから組織やチーム全体のマネジメントにも活かせるようにしていきましょう。