成功への裏道は必ずある。『サードドア』に見る「人生の始め方」

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『サードドア』という本を読んだ。

主人公は18歳の大学生。ビル・ゲイツ、レディー・ガガ、スピルバーグなどの米国各界の著名人に次々と突撃インタビューしていくストーリー。

どうしてインタビューしていこうと思ったのかについては、冒頭で以下のように触れられている。

スティーヴン・スピルバーグは、どうやってハリウッド史上最年少で大手スタジオの監督になれたのか。19歳のレディー・ガガは、ニューヨークでウエイトレスをしながらどうやってレコード契約にこぎつけたのだろうか。

僕は図書館に通いつめ、答えが書いてある本を探した。でも数週間が過ぎても、何も得るものがない。これだと思うような、人生の始まりに的を絞った本は1冊もなかった。

知名度もなくまだ無名で、誰と面会できるわけでもない。そんな時に、どうやって彼らはキャリアの足がかりを見つけたんだ?

そのとき、能天気な18歳の思考にスイッチが入った。

“誰も書いていないなら、いっそ自分で書くのはどうだ?”

主人公ははじめ、「医療の道に進まなければ」と大学で医療の勉強をしていた。しかし、このエピソードをきっかけに主人公は自分の人生をはじめたいと思った。そして、クイズ番組で優勝して、副賞でもらった商品を売り、資金を得た。本の中ではその後、「どのようにして人生を始めていったのか」を著名人にインタビューしていった話が書かれている。

「サードドア」とは

「サードドア」とは「第3の道」の名の通り、人生を切り開くための抜け道のことをさしている。

「ファーストドア」「セカンドドア」の定義は以下の通り。

ファーストドア:
正面入り口だ。長い行列が弧を描いて続き、入れるかどうか
気をもみながら、99%の人がそこに並ぶ。

セカンドドア:
VIP専用入り口だ。億万長者、セレブ、名家に生まれた人だけが
利用できる。

主人公は、いろんな人に会っていく中で、今や著名な人も、誰もが最初は自分と同じように、お金もコネもない人だったということに気がつく。そして誰もが、自分なりの「サードドア」を切り開いていったことについても。

サードドアの開き方

そして何も、サードドアの開き方は、そんなに難しいことではない。ただ難しいのは、「必ず抜け道はある」と信じ、行動することだ。

たとえば、サードドアの主人公は、クイズ番組に出場して賞金を獲るシーンでも、ウォーレンバフェットに質問する機会を得ようとするシーンでも、片っ端からいろんな人に「どういう仕組みで選出されるのか」「どうにかしてチャンスを得る方法はないか」と聞いて回る。

もちろんあしらわれることばかりだが、たまたまこっそり1人、2人と教えてくれる人があらわれる。そしてやり方を変え、行動に移す。──そんな小さな行動の積み重ねが、大きく物語を進めていく。

もちろん正攻法でいけるに越したことはない。しかし正攻法でうまくいかないことなんて山ほどある。やってみる前は困難に思えるし、常套手段ではないため予測のつかないこともある。

正攻法でダメなら、抜け道を探そう──不恰好でも、結果につながるチャンスはある。そしてそれを幾度となく躊躇しながらも行動に移していく主人公の姿は、あまりにもリアルで、そして様々な気づきに満ちていて、気がついたら一気に読み終えていた。

成功の始まり方は、意外と知らない

『サードドア』で触れられていることの多くは、著名人の成功談としてあまり聞かないような、最初のステップが具体的に語られていることだ。

5ちゃんねる管理人のひろゆき氏も本書を絶賛する中で、同じことについて触れている。

でも、そもそもレディー・ガガはなぜそのプロデューサーと接点があったのか? 20代の若者だったビル・ゲイツはなぜIBMにOSを卸すことができたのか? 大抵の成功談は、この肝心な最初のステップアップのところが端折られているんですよ。

(出典)
https://toyokeizai.net/articles/-/297397

まとめ

思い返せば、自分自身も小さくともサードドアを開いてきた過去のできごとを思い出した。本は金言に満ちていて、最初の一歩はまだまだ可能性としていくらでも目の前に転がっていることに、わずかな希望をもつことができた。何も抜け道は楽でもなければ近道でもないことだってある。しかし誰もが小さな選択から成功につなげていったことを思えば、「サードドア」の扉を臆せず開く価値は、十分にあるだろう。

『サードドア』