8月16日(月)
いよいよ明日1回目のコロナワクチン接種につき、昨日薬局へ行ってその準備をした。接種後に体調が悪くなるケースが随分多いとのことなので、すぐ身体に摂取できるものをと飲み物や食べ物を買った。体調が悪くなるのは1回目よりも2回目の方が多いと聞いている。
何が新鮮かって、「これから体調が悪くなるかもしれない」という予定があることだ。こんな予定すらも「そういうものだよね」と受け入れている自分が少し怖くなるときがある。でも「きっと大丈夫」と思っていてダメだったときのショックは大きいもの。せめて「きっと体調が悪くなるだろう」と思い、友人から勧められたものを買っておくくらいのことしかできない。せめて注射が痛くないことくらいは願いたい。
8月22日(日)
1回目のコロナワクチンを17日に打ち、その当日から翌日の昼までは問題なかったものの、翌日の夕方ごろからその翌朝までは寒気と発熱に苦しんだ。「体調が悪くなるのは1回目よりも2回目の方が多い」と聞いているので、1回目からこれほど体調を崩すと先が心配になる。もうすっかり体調はよくなったが、腕のかゆみがまだ続いている。
腕のかゆみから気を紛らすために漫画『ゴールデンカムイ』を昨日から読んでいる。昔アイヌ民族が存在していたころの北海道を舞台に、日露戦争を生き抜いた男性が金塊のありかを様々なライバルと闘いながら求め続ける内容。銃に撃たれるわ、ヒグマに襲われるわ、吹雪の中で凍え死にそうになるわ、と身体に散々にダメージを受け続ける登場人物を見ていたら、自分の腕のかゆみなんて……という気持ちになってきた。一気に20巻くらいまで来たが、途中でその主人公の動機がガラリと変わる瞬間が印象的だった。
今日は久しぶりに外に出て散歩していたら「もう8/22なのか」と今さらのように気づいた。外に出るとこういったことに気がつくのは、家にいると時間感覚がフラットになるからかもしれない。もう、夏が終わろうとしている。先週強い風で買ったばかりの日傘を大破したままだったので、新しい日傘を東急ハンズで買った。強い日差しに困らされる日は意外とまだ続くのかもしれないと思いながら。
9月1日(水)
夜雨が降り、一気に涼しくなり、久しぶりにエアコンをつけず、窓を明けて眠れるくらいの気温になった。しかし眠れないので久しぶりに日記を更新している。
8月は思いがけないことが多く起きた月だった。思いがけず新しく副業を始めたり、思いがけず入ったジム通いがちゃんと続いたり、思いがけず友人が近所に引っ越してきたり。
コロナ禍になり思いがけないことはめっきりと減り、その価値は自然と高まっている。要は思いがけないことが不足しているのだ。思えばコロナ禍に手に取るコンテンツの基準は「思いがけなさそうであるか」によっている。派手なアクションシーンのある映画なんてほとんど選んでみてこなかったが、気づいたら今年はやたらと派手な作品ばかりを観ている。TENET、バーフバリ、ベイビー・ドライバーあたりが印象深い。
新鮮さを求めてそろそろ引っ越そうかなともおもいましたが、いくら調べても今の物件以上に条件のいいところもなく、またしばらく今の家に住み続けそうです。部屋の模様替えなどを計画したりして、少しでも新鮮さを手に入れようと必死です。さっき読んだ占いの本に「いらないものは捨てなさい」とあったので、まずはそこから。
9月12日(日)
ついにコロナワクチンの2回目の接種がおわった。1回目、熱が出たりと症状が少なからずしんどかったので、2回目はだいぶ身構えて迎えることとなった。2回目の接種はおととい。1回目の接種と同様、やけにホスピタリティが高くて驚きながら会場では過ごしていた。家に帰ってきて妻にワクチン接種会場のホスピタリティの高さについて話すとどうやら別の会場でも同じ所感だったらしい。スタッフのみなさんの余裕のある表情、対応には不安な気持ちが随分と救われた気持ちになった。接種は毎回貧血気味になるので「横になって受けさせてもらえませんか」とお願いすると1回目も2回目も快く対応いただいた。ここまで余裕のある人員や体制ばかりが印象づいてしまう一方で、自分の貧乏性が思いやられた1日だった。
そして2回目接種から2日目。まだ頭痛や倦怠感が少し残るものの、1回目接種後よりは思いがけずずいぶんとラクに済んだ。腕はまだ少しずーんと重い。昨日は心ゆくまで寝て、オッドタクシーを観た。内容はミステリーにつき、回を進めるほどに面白くなっていく展開で、最後の2話は本当に見ものだった。Youtubeでオーディオドラマもあったのでそれも聴き、それから声優さんのインタビュー動画も見ていた。「監督さんからは、”ナチュラルに”と言われて……」という白川さん役の方のコメントを聞いて、「このアニメっぽくない感じはなんだろう」と思っていた答えがあったように感じた。