「飲んで忘れる」より「飲んで覚える」味わいを。

「飲んで忘れる」より「飲んで覚える」味わいを。

Created
August 18, 2018
Tag
Essay

最近は飲みにいくことが少しばかり多くなりました。数をはかったことはないけれど、例年8月とか12月は、特に多くなる傾向にある気がします。そんなに飲める方ではありませんが、僕はとにかく味わいが好きで飲んでおります。

夏なんかはビールと冷酒が多くなります。やっぱりどこにいってものどがかわいてしまうのが8月の陽気でして、うまく表現できないのですが、プールにいくみたいな気分でビールを飲んでます。クラフト系の濃厚な味わいのものはそこまで好きではなく、至極シンプルな日本だとアサヒ、タイとかだとシンハ、とかが好きですね。

冬になると途端に「味わう」モードになります。途端に焼酎です。焼酎が好きになったのは、昔豪雪のふるような1月に、新潟に竹を切りに行く、なんて修行のようなことをしたときでした。

3日間くらいおじいさんおばあさんの家に泊まらせてもらっていたのですが、そこでおじいさんが2Lくらいのボトルの焼酎をお湯で割りながら、朝からともに飲んでおりまして。こたつに包まりながら、当時はなれない焼酎を一緒に飲んでいたことを思い出しました。

「飲んで忘れる」なんてことがよく言われますが、「飲んで覚える」ことの方が多いのかもしれません。まだまだ思い返せば、普段はあまり記憶が定かでないことばかりなのに、飲んでいたときの場所や空気のことは、なぜだかくっきりと覚えられているような気がします。

それにしても「のどごし」って言葉ほど体感的に理にかなっているみたいな言葉はないんじゃないかな。ではでは今日はそんなところで。